小説を書きたいのに、展開が思いつかなくて手が止まってしまいます
好きなシーンを書いたら、その先が思いつかない
という悩みを抱える人は多いですね
今回は、そんな「小説の展開が思いつかない!」とお悩みの方に向けて、展開が思いつかない理由と展開を考えるための方法について解説します。
ぜひ、最後まで読んで試してみてくださいねー!
小説の展開が思いつかない2つの原因
小説の展開が思いつかない時、2つのことが原因となっています。
実力が足りないということしか思い浮かびません
実力は関係ありません!
ただ、考え方が間違っているだけです
誰でもすぐに解消できる原因なので、安心してくださいね。
まだ見たことのないものを作ろうとしている
小説の展開が思いつかない、一番ありがちな原因が「まだ見たこともない作品を作ろうとすること」です。
オリジナル小説を作るんだから、普通のことじゃないんですか?
これこそが、小説初心者が陥りがちな罠です!
なぜならば、「誰ともどの作品とも被らない、まったく新しい展開の作品は作れないからです!」
今やこの世界に小説は溢れています。アニメもドラマも漫画も映画も、たくさんの作品が出ています。このような世の中で、まだ誰もが見たことのない画期的な物語・展開を考え出すのは至難の業です。ノーベル賞ものと考えてもいいくらいです。
そんな難しいことをするくらいならば、似た設定や世界観の中でどれだけオリジナリティーが出せるか!に力を注ぎましょう。
すでに色んな設定・世界観の異世界転生物が今もなお出続けるのはどうしてでしょうか?
「異世界に転生する」という大きな設定は同じでも、そこで繰り広げられる物語や出るキャラクターの個性などが異なるからです。物語も何かと似ているものがあっても、その物語特有の異なるオリジナリティーがあるから、今でも愛され続けるのです。
新しいから、誰も見たことがないもの=いい作品ではありません。みんなが面白いと思う、みんなが共感できるものに合わせるというのも大切なことなのです。
頭の中だけで考えている
頭の中だけで考えようとしている時も、小説の展開は思いつきません。人は頭の中で考えられることには限界があります。
思いついたものは書き出して外に出し、頭の容量を空けましょう!
ポイントは、「こんな展開じゃ面白くない」と思ったものでも、出てきたアイデアは書き出すことです。頭の中で考えている時よりも、紙やスマホに書き出すことで見えてくるものがあります。
つまらない展開も工夫をすれば面白くなることもありますし、すべては使えなくても繋げられるかもしれません。
とにかくなんでも浮かんだことを書くってことですね!
後で役立つので、アイデアノートを一冊用意しておくといいですよ。アイデアノートなので、浮かんだものは選別せず、きれいに書こうとせずにメモするようにとにかく書いていきましょう。
アイデアの書き方や、そもそも小説の書き方がわからない人はこちらの記事も参考にしてください。
小説の展開が思いつかない!を解決する4つの方法
小説の展開が思いつかない原因をお伝えしました。ここからは、実際に小説の展開が思いつくようになる解決方法を紹介します。
自然と展開が思いつくようになるので、参考にしてくださいね!
既存作品を参考にする
1つ目は、既存作品を参考にすることです。原因でもお伝えしたように、まったく新しい展開を考えるのは難しいです。だからこそ、既存作品の面白い展開を参考にするのが一番良い方法です!
- 自分だったらこういう展開にするな!
- この展開面白い!アレンジしたらどうなるかな?
- この作品が全く異なる方向に転んだらどうなるだろう?
作品を読みながら、「自分ならどうするだろう?」を考えることで、オリジナルな展開が作れるようになります。
例えば、主人公が窮地に立たされたり究極の選択を迫られたり、物語では主人公が危ない局面に立たされることは何度もあるでしょう。そうした時に、既存の物語ではAの道を選択したけれど、Bの道を選んだらどうなっただろうか?と考えてみます。
考えた結果、結局元のストーリーと同じ結末になる場合もあれば、まったく違った展開をして異なる終わり方をする場合もあるでしょう。
物語はキャラクターが1つ選択肢を変えるだけで、その後の展開は大きく異なります。これを考えていけば、自分だけのオリジナルな展開が考えられるようになります。
すんなりハッピーエンドで拍子抜けした作品とか、
もし上手く行かなかったら?と考えるのは楽しいですね!
パラレルワールドのようにあらゆる世界線を考えれば、
その数だけ新しい展開が生まれていきます
既存作品だと元の設定ができているため、展開を考えるのも難しくありません。自分だけの第三の物語を考えていくことが、オリジナルな自分の作品の展開を考える時にも活かせられます。
その時思いついた展開の中で、面白い展開から物語を広げてオリジナルストーリーに仕上げるのも一つの方法ですよ!
作品の展開を予想して遊ぶ
小説の展開を考える発想力を鍛える方法として、小説・アニメ・ドラマ・映画・漫画を見る時に、展開を予想してから先を見るのも楽しいですよ。
ただ物語を楽しむことしか考えてませんでした
普通に楽しむのもいいけれど、
制作者目線で見ると、いつもの作品の見方が変わりますよ!
予想した展開が当たったら、ガッツポーズ!考えた展開と違ったら、自分の考えた展開だったらどうなっていか?前の項で紹介したように発想を広げていけるから、どっちに転んでもプラスになりますよ。
よくある設定をアレンジしてみる
小説の展開が何も思いつかなくて困っている時は、よくある設定をアレンジしてみましょう。
例えば、少女漫画の王道といえば?ちょっとドジで明るくておてんばな女の子が、意地悪で周りに迷惑をかける男の子のことが放っておけなくて世話を焼いているうちに惹かれていく。男の子サイドはうっとうしいと思いながらも、自分を気にかけてくれることに次第に恋心が芽生える。
これだけを聞けば、どこにでもありそうな展開に思えますよね!
これをオリジナルにアレンジしてみましょう
ドジで明るくておてんば→人見知りな引っ込み思案な女の子に変える
男の子はそのまま意地悪にする
絶対に関わり合いのなさそうな二人を第三者の介入で仕方なく一緒にいないといけないようにする
例えば、人見知りな女の子に人見知りを克服しろ!と友達に言われ、その条件として意地悪な男の子とまともに話せるようになる試練を与える
恐る恐る話そうとしては話せない。ただ、いつも近くにいる。男の子は不思議、不気味に思いながらも気になる。ハプニングがあって二人が会話できるほど近い距離になり、女の子が話すために奮闘する。最初はうっとうしがっていたけど、健気な女の子に意地悪男の子の優しさが目覚め・・・
このように少しずつ設定を変えていけば、最初の展開とは異なる物語展開が出来上がります。骨組みは既存の物を使っても問題ありません!というか、むしろプロだって何かをモチーフにして作品を作っています。無から描ける人の方が少ないと思ってください。
自分の好きな設定からアレンジすれば、
展開作りがより楽しくなりますよ!
色んな要素をつなげてみる
展開が思いつかない時は、キーワードなど様々な要素をつなげて作る方法もあります。やり方はとてもシンプルです。
- 頭に思い浮かんだ単語を書き出す
- つながりそうな単語通しをつなげる
- さらにそこからつながる単語を書き出す
- どんどんつないで一つの物語にしてみる
例えば、「制服」「海」「夏」「キラキラ」というように、とにかく頭に適当に浮かんだものを書き出していきます。一つの浮かんだ風景から単語を抽出するのもよいでしょう。
そこから単語をつなげます。すでに上の4つは青春っぽくつながりそうなので、ここからさらにつながる単語を考えます。
「花火」「男女グループ」「線香花火」「夏休み」「最後の夏」と浮かべていくと、高校生最後の夏の青春を海で線香花火をしながら、終わりゆく夏をしみじみといった物語が浮かんできます。
ここまでくれば、高校3年生の夏の青春物語ができあがるので、そこから細かな登場人物だったりそれぞれの人物の詳細を書くうちに、どういう物語になるかが作り上げられます。
切ない恋愛物になるのか、ただただ仲のいい男女グループとして終わるのか、ラブラブカップルのほのぼのとした日常にするのか、というようにあらゆる想像ができますね。
このように単語から書き出すことで、
自然と物語の大枠や大きな展開を作り出すこともできるんですよ
【番外編】展開が思いつかない時に試したいこと
ここからは番外編として、展開が思いつかない時に試したいことを2つご紹介します。
すでに物語を書き出しているけれど、
途中で展開が思いつかなくなった時に試してくださいね
キャラの会話から話を作ってみる
好きなシーンや書きたい展開を書いてしまった後の展開が思いつかない・・・そんな時は、「キャラの会話から展開を作ってみましょう!」
自分の作ったキャラを自由に会話させてみるのです。
何かに活かそうと考えず、ただキャラ同士を会話させてみてください。書くのが面倒ならば、脳内で行っても構いません。会話させているうちに、新たなものが生まれてくる可能性があります。
例えば、恋愛物だったならば会話から「このキャラクターライバルとして関与できそうかも!」「このキャラはいつもこういうちゃちゃ入れをするから、かき乱してくれそう」とキャラの立ち回りを考えるのに役立ちます。
何気ない一言が人を動かすこともあります!
意外と展開よりも会話を考えることで、自然と物語が進むこともありますよ
好き・お気に入りのキャラを動かしてみる
自分の好きなキャラやお気に入りのキャラを動かすことで、新たな物語の展開が浮かぶ時もあります。なぜ好き・お気に入りのキャラクターかというと、「好きなキャラのことは理解できているからです!」
- このキャラだったら、きっとこういう時優しく声をかけるだろうな
- きっと困っている人を放っておけないだろうな
- きっと自分よりも他人を優先にするだろうな
- きっと人助けから周りの輪を広げるだろうなー
このように、好きなキャラならばどういう行動をとるのかを考えやすいからです。
慣れないうちは、推しを物語に入れて推しの動きで
物語が展開するように作れば、楽しく作品を作れますよ!
好きなキャラのことはいくらでも書きたくなります!
まとめ
今回は、小説の展開が思いつかない2つの原因と4つの解決方法を紹介しました。小説は誰もが考えていないアイデアを考える合戦ではありません。共感を呼べる物語を描くことが大切です。
まずはモチーフにできる作品を見つけ、その物語の展開を参考にしながら、オリジナル展開を考えていきましょう。
小説はアレンジ力が問われるものでもあります。被っているなどを気にする前に、まずは自分が面白いと思えるものを描いていきましょう。面白い小説の書き方については、以下の記事で解説しているので合わせて読んでみてください。
一人で小説展開を作るのが難しい方は!
小説の展開でつまづいて、もうわけがわかりません
一人だと悩んで手が止まってしまいますよね!
・自分一人だと考えがまとまらない
・面白いのかどうかわからなくて手がとまる
・悩んだ結果ボツにしている作品が多い
心当たりのある方は、一人で悩まず一緒に小説展開を作っていきませんか?
あなたの妄想を一緒に形にします 物語の展開や魅力的なキャラクターを一緒に考えます
コメント