「小説を書いてみたいけど、思うように書けない」「苦労して書いた作品なのに、読者からの反応が薄い」そのような悩みを抱えていませんか?
実は小説の上達には、正しい努力と継続が欠かせません。今回は、初心者でも実践できる上達のステップとNG例、学びのツールまで解説します。
なぜ小説が上達しないと感じるのか
あなたが小説が上達していないと感じる理由は、どういう部分にあるのでしょうか?

成長が感じられなくて、上達が感じられません!

具体的に、上達しないと感じる時に考えらえる悩みを見ていきましょう!
思い通りに表現できないもどかしさ
頭の中に浮かんだシーンや情景を文章で上手く表現できない時、上達していないと感じる方は少なくありません。

頭の中にははっきりと情景が浮かんでいるのに、いざ文章にすると手が止まってしまいます。
そんな時に「もっと上手くなりたい!」ともどかしい気持ちになるでしょう。
言葉にすると安っぽくなったり、読者に伝わらなかったり、そのような悩みは誰もが通る初心者の壁です。
読者の反応が得られない不安
小説投稿サイトやSNSに投稿しても「いいね」やコメントがもらえないと、不安になりますよね。しかしこれは、あなたの小説が面白くないからではありません。
投稿サイトやSNSでは、小説をあげても、読者があなたの作品を見つけるまでに時間がかかります。見てもらうためには、あらゆる戦略が必要になります。

作品の面白さと宣伝力は別物です!
多くの人に読んでもらっている人は、届け方・伝え方が上手い人です。作品の力量不足と落ち込むのは早いです。
アイデアはあるのに文章がついてこない
物語のアイデアは浮かぶのに、いざ書こうとすると言葉が出てこないのは、文章力がまだ育っていない状態です。

鍛える方法は、実は意外とシンプルなものです。
思うように描けない現実に焦る必要はありません。最初から描きたいままに文章を書ける人は少数です。多くの人が、たくさんの文章に触れ、多くの文章を書きながら最適な表現を見つけています。
次から、小説が上達するためのステップを紹介します。
小説が上達するための7つのステップ
小説が上達するためには、これから紹介する7つのステップを試していきましょう。
- 毎日書く習慣をつける
- 書いたあとに「読み返す・分析する」習慣を持つ
- 短編・掌編から挑戦する
- 他人の作品を「読者目線+作家目線」で読む
- 書き写し・模倣で文章力を磨く
- プロット(構成)を意識して物語を設計する
- 他人に見せてフィードバックをもらう
小説は一朝一夕で上手くなるものではありません。日々の努力の積み重ねが文章力を鍛えることに繋がります。一つずつ解説していきますので、ぜひ挑戦してみてください。
① 毎日書く習慣をつける
1日10分でも良いので、とにかく毎日書き続けてください。書き続けることで、「文章を書く力」が育っていきます。
毎日書き続けると、文章を書くのが当たり前の行為となります。「書くのが普通」と思えるくらいに習慣化すると、小説を書くハードルが下がり、スムーズに進められるようになるでしょう。

習慣化できれば、書かない日の方が不自然に感じられますよ!
書く回数が増えると、文章表現に磨きがかけられるようになります。書くことが当たり前になると、「より良い表現にしよう!」「いつも使いがちな言葉を別の表現に言い換えられないだろうか?」と考える余裕が生まれるのです。
② 書いたあとに「読み返す・分析する」習慣を持つ
書いた後は、書きっぱなしにするのではなく、必ず読み返すようにしましょう。自分の文章を客観的に読み直すことで、書いている時には気づけなかった気づきが得られます。

読み返すことで、違和感や矛盾にも気づけるようになりますよ!
定期的に自分の文章を分析する習慣を作ると、自分の書き癖や苦手な部分が見つけられます。そこに気づけるようになれば、文章が改善でき、より読みやすい小説に仕上げられるでしょう。
ただし、読み返しと書き直しばかりを毎日していると完成に近づけることはできません。一週間の終わりに読み返しと分析の日を作る、キリのいい小説のタイミングで読み返すなど、ある程度頻度を決めておくと良いでしょう。
③ 短編・掌編から挑戦する
小説が上手く書けずに挫折してしまう方の多くは、最初から長編小説に挑戦しています。長編は構成力と持続力が必要なため、完結させるのは至難の業です。
最初は、結末まで書き切りやすい短編・掌編で達成感を積みましょう。掌編とは、短編よりも短い文字数で物語を完成させるものです。すぐに読める文章量で一つの物語を仕上げられるので、初心者におすすめです。

すぐに完結できるものなら、作品が積み上げられて楽しそうです!

人は「できた」を重ねることで自信につながるものです。
決められたお題で500文字以内の小説を書くなど、テーマに沿って書く場所が用意されていることもあります。カクヨム・小説家になろうなどの小説投稿サイトならば、同じテーマに沿って書く人の集いを見つけられますよ。
④ 他人の作品を「読者目線+作家目線」で読む
他の人の作品を読み、分析するのもおすすめです。「なぜこの文章が面白いのか」「どこで飽きたか」など、分析しながら読む力が創作に生きていきます。

心情の書き方が上手い人の作品は、ついつい読んでしまいます
「この人の作品が好き」「この人の描き方が好き」と感じる裏には、必ず根拠があります。そこを分析することで、自分の作品作りにも活かせるようになりますよ。

なんとなく好き!なんだかつまらない、を解明しましょう。
⑤ 書き写し・模倣で文章力を磨く
好きな作家の文章を書き写すことで、リズム・言葉選び・構成力を体で覚えることができます。読んでいるだけではわからないことも、実際に書いてみることで理解できるようになります。

真似ることが上達の近道です!
上手い人のキャラの見せ方や描写の順番、構成の作り方がわかれば、面白い小説の書き方が体現できます。どれだけ優れた人でも、最初はみんないい人の型を真似るところから始まります。
自分流に変えていくのはその後から!まずは上手い人の書き方を真似られるようになりましょう。
⑥ プロット(構成)を意識して物語を設計する
小説を書く時は、構成を意識して物語を設計しましょう。「起承転結」や「三幕構成」など、物語の骨組みを意識すると、読みやすくまとまった小説になります。

プロットを書くのが難しくて、つい敬遠してしまいます。
プロットの作り方はたくさんありますが、まずは物語の流れを可視化することが大切です。最初は箇条書きなどの簡単な書き方でも構いません。そこから、自分なりの書き方を見つけていけばいいのです。
プロットの詳しい書き方や必要性については、以下の記事を参考にしてください。
⑦ 他人に見せてフィードバックをもらう
自分では気づけない改善点を知るチャンスです。相手の反応は上達のヒントになります。初めは怖いかもしれませんが、他人からの評価を得ることで作品に磨きがかかります。

自信を無くしそうで怖いです。

良いところ・悪いところを正直に伝えてくれる人に見せるのがおすすめです!
初心者が陥りやすい「小説が上達しない」NGパターン
ここからは、初心者の方が陥りやすい小説が上達しないNGパターンを紹介します。あなたもついやってしまっていないか、確認してみてくださいね。
いきなり長編に挑んで挫折する
初めての小説作成から長編作品に挑んでしまうと、途中で挫折してしまいます。長編小説は構成力が問われ、矛盾がでないように調整したり、ブレや中だるみしないように調整したりする必要があります。

途中で収拾がつかなくなって、諦めたことがあります。
最後まで書けずに終わるのは、よくある失敗例です。初めての作品作りに失敗してしまうと、「自分には小説を書く才能がない」と、小説作りさえも諦めてしまうでしょう。

短い作品から、少しずつハードルを上げていきましょう!
設定や世界観に凝りすぎてストーリーが薄くなる
小説を作る際、世界観は大切な要素です。しかし、そこにばかり注力しすぎて、物語の「動き」や「感情の流れ」が弱いと、読者は物語に没頭できません。
ストーリーは、頑張って作り上げた設定や世界観を活かすものです。そこが薄くなってしまうと、何も伝わらなくなってしまいます。

設定作りと同じくらい、ストーリー構成にも時間をかけましょう!
推敲せずに書きっぱなしにしている
書き直すことなく、一度で完璧に書ける人はいません。文章は「直して育てるもの」です。最後まで完成させた後は、必ず最初から読み返しながら物語や文章をより良いものに直していきましょう。

作成よりも、推敲に時間を書けるプロの方もたくさんいます!
一度書いたものを書き直すのは面倒に感じられるかもしれませんが、そこで面白い物語ができるかどうかが決まります。上達するためにも、ぜひ推敲の時間を設けてください。
小説上達のために役立つ学び方・ツール
小説を上達させるためには、第三者の力を借りることも大切です。ここでは、上達のために役立つ学び方・ツールをご紹介します。
小説講座・オンライン講座を活用する
プロの講義で基礎を学べば、独学より効率的にステップアップできます。なんとなくでしか理解できていなかった小説の書き方・プロットの書き方・キャラクターの作り方を学べるので、上達までのスピードが上がるでしょう。
上記のような、基本的な小説の書き方がわかります。

本格的に小説を書きたい方におすすめです!
小説添削サービスを活用する
プロの視点で具体的な改善点を指摘してもらえるのは、大きな成長機会です。自分ではわからない書き方の癖や、物語の見せ方、表現の仕方などあらゆる視点から見てもらえます。
上記は自分だけでは気付きにくい部分です。読者目線で読みながらも、忖度せずに良き点・改善点を伝えてもらえるので、読まれる小説に近づく第一歩です
当サービスでは、甘口・辛口が選べるので自信を失いがちな人も安心してご利用いただけます。まずは、気軽にご相談ください。
あなたの小説の感想書きます 甘々・辛口お好きな方を選べます!小説投稿サイトに作品をアップして評価を得る
小説投稿サイトに作品を下げることで、読者からのリアクションが得られます。企画イベントを行なっているサイトでは、読者であり作家でもある方から感想をもらえる場合もあります。自分の強み・弱みの可視化につながるでしょう。

掌編・短編で気軽にアップしてみるのが良いですよ!
創作仲間・コミュニティとつながる
仲間と刺激し合えば、創作意欲が途切れにくくなります。上記で紹介した小説投稿サイトのイベントを活用すれば、創作仲間を作りやすいです。
SNSで創作アカウントを作り、つながる方法もあります。好きな作風の人や、同じジャンルを書いている人を見つけやすいので、気軽に交流できるでしょう。
まとめ|小説は書くことでしか上達しない
最初は誰だって、思うように書けません。だからこそ、「上手くなりたい」と願いながら、手を動かし続けることが大切です。書き続け、上手くなるために試行を重ねることが上達への近道です。
焦らず、自分のペースで、一歩ずつ進めていきましょう。書くことを楽しむ心が、きっとあなたを上達へと導いてくれます。あなたには書く力があります。今回紹介したステップを進んでいけば、自分が思い描くものが書けるようになりますよ。
こちらの記事も併せてご覧ください。
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