「長編小説が途中で書く気がなくなって諦めてしまっている」「短編は書けるのに、長編になった途端に進まなくなってしまう」このような悩みを抱えていませんか?
実は、長編小説が書ける人は執筆前の構成に力を入れています!

執筆に時間をかけた方がいいんじゃないんですか?

実は執筆前の構成が、執筆以上に大切なんです!
長編小説が書ける人は執筆前に時間をかけている
Web小説を見ていると、様々な長編小説を書き上げている人もいれば、エタって中途半端な作品ばかりが出来上がっている人がいます。

ラノベ化している人は、大大作を書き上げている人が多いイメージです!

長編小説を書ける人がやっている、執筆前に重要な3点を紹介します!
プロット作りに命をかけている
長編小説が書ける人は、何よりもプロット作りに命をかけています。

プロットって、そんなに大切なんですか?

プロットが大切な理由を紹介します!
- 物語の「軸」を見失わない
- 物語の中だるみを防げる
- 執筆中に物語の展開に悩むことがない
- 書き始めてから迷子にならない
- 執筆中でも修正しやすい
プロットは作品の設計図です。設計図があることで、執筆中も「今どこの展開を作っているのか、この後どのような展開になるのか」がわかります。
プロットは“物語の骨格”となるものです。だからこそ、プロット作りが甘いと途中で書けなくなってしまったり、物語の方向性を見失ったりするのです。長編小説が後半になるにつれ破綻しやすくなるのは、プロット作りが甘いからです!

でもプロットを作ると、自由に書けなくなる気がします・・・

プロットは、自由に物語を動かすための土台作りです!
プロットがあることで“自由に書ける”ようになります。
しっかりと構成を練っておくことで、物語の芯がぶれないので、書く時間も短縮され、創作の楽しさを長く保つことができますよ。プロット作りについては、以下の記事で詳しく話しています。
物語の世界を誰よりも把握している
長編小説が書ける人は、プロットを作る過程で、執筆前に物語の世界を詳しく把握しています。
・時代背景
・物語世界での常識
・物語の世界で当たり前に起きること
長編小説は、世界観が一貫していることが大事です。だからこそ、物語の世界について作者が理解していなければ、途中で世界が変わってしまったり、後付の設定が生まれたりします。

世界観がしっかりしている作品は、最後まで没頭して読んでしまいますね!

読者に「あれ?」「そうだったの?」と思わせると、没入感がなくなります。
設定の矛盾が積み重なると、自身も物語のことがわからなくなり、書けなくなってしまいます。書ける人は「物語の世界」を、まるで現実にあるもののように自分の中で確立しています!
プロットと同時に、執筆前に世界観を整理しておきましょう!
キャラクターのことを熟知している
活き活きとしたキャラクターを動かせるのは、キャラクターのことを熟知しているからです!キャラクターのことを理解できていないと、「こういう時どう動くだろうか?」を考えられず、物語の都合でキャラクターが動かされてしまいます。

不自然な動きをするキャラクターがいると、ご都合主義になってしまいます!

捨てキャラが出てくると、冷めてしまいますね。
- キャラクターの好きなもの
- キャラクターの趣味嗜好
- キャラクターの基本性格
- 友達に対する接し方
- キャラごとに接し方が変わるか?(好きな人の前など)
- このキャラクターがしそうな発言
- 状況に対する対応の仕方
キャラクターのことを考えた時、上記の質問にすぐに答えられますか?すべて答えられるならば、キャラクターのことを熟知している証拠です。
詰まってしまったり、決めていなかったりする場合は、キャラクターのことを把握できていません。愛を持ってキャラクターのことを考えると、これらは自然と浮かぶものです。

エピソードと共に説明できると、キャラクターのことを理解できています!
構成に力を入れると矛盾がなくなり、完結できる
長編小説は「途中で破綻してしまう」ことが最大の問題です。上記で上げたように、構成段階でプロット・ストーリーライン・世界観・キャラクターを整理しておけば、執筆中に軸がブレる心配がありません。

構成段階で、どんな小説を書くのか語れる状態がベストです!
プロット・構成をしっかりと組み立て、作者が物語を理解できれば、執筆中も物語の情景が自然と浮かびます。自然と浮かぶようになれば、キャラクターの行動や物語の展開の描き方に悩むことが少なくなります。
なんとなくのイメージを具現化することで、物語を完結まで導けます!
長編小説の構成力を鍛える3つの方法
それでは実際に、長編小説の構成力を鍛えるための方法を紹介します。

3つのポイントを抑えておきましょう!
1.読んだ作品の構成を分析してみる(例:章ごとの目的をまとめる)
2.書きたい物語を“見取り図”で整理してみる
3.物語の「ゴール」と「登場人物の変化」を最初に決める
読んだ作品の構成を分析してみる
自分の好きな作品の構成を分析することで、「物語の組み立て方」「展開の運び方」「章ごとの目的」などがわかります。
作るためには、まずはできる人の作り方を知る必要があります!
自分が組みやすい構成や、自分が描きたい作品に似ている構成を分析すれば、一から構成を作るよりも作りやすくなります。
真似しても大丈夫なの?と心配になる方がいるかもしれませんが、あくまでも参考にしているのは作り方です。構成の組み立て方の方向性を真似するだけなので、問題ありません。
書きたい物語を“見取り図”で整理してみる
構成を作る際、言葉だけで作ってもイメージが湧きづらい場合があります。見取り図を作ることで、目に見える形で物語を整理できます。
【物語の流れを線で描くストーリー型】
出会い ──▶︎ 葛藤 ──▶︎ 別れ ──▶︎ 成長 ──▶︎ 再会
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
(導入) (転機) (絶望) (変化) (結末)
【登場人物の関係をベースに書く相関図型】
主人公(玲奈)
│恋心→ 上司(悠人)
│友情↔︎ 同僚(美香)
└夫(健)との間に溝
このように物語の流れやキャラクターの関係を見取り図で描くことで、物語全体を俯瞰して見られます。
物語の「ゴール」と「登場人物の変化」を最初に決める
物語のゴールを最初に決めておくと、逆算して物語の構成を作れます。そこにたどり着くために登場人物たちにどのような変化があったのか、どのような変化があるとゴールに辿り着けるのか、といった流れで考えていくと考えやすいです。

どうしてこんな結末になってしまったの?と考えると浮かびやすいです!

ゴールを最初に決めておくと、終わらせ方で悩む心配がなくて書けそうです。
まとめ|書ける人は“構成力”で物語を最後まで導く
長編小説が書ける人は、構成力で物語を最後まで導いています。執筆前の“準備にかけた時間”が“完結率”を決めます。
- プロットなんて意味あるの?
- 構成って、そんなに重要なの?
執筆前の準備に疑問を持って取り組んでいなかった方も、ぜひ今回の記事を機に構成づくりに力を入れてみてください。物語を理解できるくらいに構成が組み立てられるようになれば、長編小説も最後まで書けるようになります!
【長編小説が書けない原因について知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください!】
次回、長編小説で辻褄が合わなくなる原因と対処法について紹介します。
【長編小説で辻褄が合わなくなる原因と対処法|最後まで面白く描くには】
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