小説を書いていると、プロットという言葉を聞いたことがあると思います。「プロットは必要」「プロットは大事」と聞くものの、どのように書けばいいのか?書き方がわからずに悩んでいる人も多いでしょう。
今回は、そんなプロットの書き方について解説しています。「そもそもプロットって必要なの?」と言った疑問にもお答えします。
そもそもプロットって何?
プロットを書いた方がいいって言われますが、
そもそもプロットがよくわかりません
プロットは小説の設計図のようなものだよ!
プロットは「どんな小説を書くか?」を他人が見てもわかるように作成する設計図のことです。構成案と言い換えてもいいかもしれません。
プロットを作ることで小説が書きやすくなり、読者にわかりやすい作品を作れるようになります。
家を建てる場合だと、設計図を作らないと突然作り出してしまうと大変なことになりますよね。
このような記事を書く時ならば、「どのような記事を書くか?」予め流れを決めておかなければ、「何が言いたいのか?」「言ってること違っていない」という矛盾が発生してしまいます。
小説も同じく、プロットで小説の流れを決めておかなければ途中で書けなくなる、矛盾が生じることになります。
プロットが必要な理由
これから小説を書き始めようと考えている人や、「プロットが必要」という情報を聞いて、プロット作成を検討している人もいるでしょう。
しかし、その中には「プロットなんて本当に必要なの?」と感じている人もいると思います。
ぎくり!
書かなくても良くない?と思っていました
実際、プロット作るのめんどくさい!と考えて
プロットを作らない人はたくさんいます
プロットを作らなくても作品を頭の中だけで組み立てて、矛盾なく最後まで書ききれるならば問題ありません。
実際、プロットを書かずに小説を書き上げるプロの作家さんもいます。
ですが、頭の中だけで組み立てて
面白い作品を書ける人は稀です!
プロットが必要な理由がわかれば、プロットを書く気力も上がるでしょう!プロットを作ることで得られる効果を3つ紹介します。
構成を組み立てるため
プロットは小説の物語構成を組み立てるために必要です。
人によっては、簡単に物語の流れを箇条書きに書いたり、書きたい要素だけを書き出したりして執筆に移る人もいるでしょう。
プロットは、それらの簡易的なものをしっかり作り込むイメージです。
小説の構成、流れ、入れる要素のすべてを入れ込むため小説の全体像がわかります。
矛盾のない作品を作るため
プロットで小説の全体的な流れ、物語の構成を作ってしまえば、書いているうちに矛盾が生じる心配がなくなります。
行き当たりばったりや、書きたい要素だけを書いて執筆に進んでしまうと「変な方向に進んでしまった!」「本来書きたい方向性と違うものになった」という自体が起こりがちです。
実際私自身も、プロットを作っていない時は
よく脱線してしまっていました
僕も途中で全体的に書き直すことよくあります・・・
執筆に集中するため
プロットで物語の流れを作っておくと、執筆時には「どのように表現するか?」と書くことだけに集中できます。
反対にプロットを作らずに、話を考えながら書いていると「話を考えること」「その話を自分の書きたい表現で魅せること」この2つを同時進行で行わなければなりません。
実は、プロットを作らずに執筆をする方が高度なことをしています。
どんな物語にしようか考えながら書いているから
文章表現にまで頭が回っていなかったんですね
プロットを用意しておけば
文章に集中できるから、魅せ方にこだわれますよ!
プロットの書き方
プロットの必要性について解説したところで、実際にプロットの書き方を見ていきましょう。
参考にして、早速プロット作っていきます!
書きやすい手順は人それぞれだから、
組み込んでいれば流れは異なっても大丈夫です
最低限にプロットに入れておきたい5つの要素を解説します!
1.まずは思いつくものを書き出そう!
小説の話を考え始める時と同じく、まずは思いつくアイデアをどんどん書き出していきましょう。
この時は、「プロットにしょう」という気持ちは一旦忘れて、ただただ浮かんだものを頭の外に出すイメージです。
書き方に決まりはありますか?
特に決まりはありません!浮かんだシーンを書いてもいいですし、物語の全体像から書いてもいいですし、「これは絶対に入れたい!」というものから書き出してもかまいません。
型にとらわれてしまうと、頭が凝り固まって発想力もなくなってしまいます。
まずは、思いつく限りを
好きに書き出していきましょう!
2.キャラクターを考えよう
小説に登場させるキャラクターを考えましょう!
キャラクターから物語を考える人もいれば、物語を考えてからキャラクターを考える人もいますので、どちらを先に考えても問題ありません。
キャラクターは履歴書を作る
イメージで書くといいですよ!
・どんな性格なのか
・周りからどういう人だと思われているのか
・性格や周囲の印象に伴うエピソード
・好きなこと
・価値観など人間性
・バックグラウンド
・異世界やバトルをするなら、能力やスキルなど
キャラクターを考える時は、これらを考えておくと執筆する時にキャラクターがブレる心配がなくなります。書いているうちに自分自身がキャラクターの理解を深められるのでおすすめです!
3.設定・コンセプトを考えよう
プロットでは、小説のコンセプトも考えましょう。
コンセプトとは、ストーリーの土台となるものです。ここが固まっていると、物語の一つの指針となります。
コンセプトは「もし~だったら?」を考えていくことで明確にできます。
もしも、転生した異世界が地獄のように崩壊していたら?
崩壊した世界で、
飢えた人々が全員襲いかかってくるとしたら?
このように「もしも~だったら?」を考えていくと物語の世界観・設定も出来上がっていきます。
思いつく限り書き出したアイデアを深堀りする時に使える方法です!
4.大きな展開となる部分を考えよう
アイデア・キャラクター・コンセプト・設定ができたら、いよいよ大きな展開となる部分を考えていきます。
ここでは、例えば以下のように重要になる部分だけを考えます。
・冒頭で戦いが起きる
・主人公が挫折する強い敵が現れる
・主人公が修行をする
・味方ができる
・最後はみんなで力をあわせて強敵を倒す
物語の大きな流れとなる部分を先に決めておくと、細かな話を作っていきやすいです。
いつも書きたいシーンだけ考えてしまうから
その後の流れが書けなくなっていたんですね
全体から考えて
細かいところを作る方が考えやすいですよ!
5.細かな物語を考えよう
大きな展開部分を考えたら、それぞれの展開の細かな話を考えていきましょう!
先ほどの例で紹介した「冒頭で戦いが起きる」を考える場合
・どのような戦いが起きるのか?
・なぜ戦うのか?
・どのような敵が出てくるのか?
・主人公はその時どのような状態になるのか?
これらを考えていくと、一つの大きな展開部分での細かな話が考えやすくなりますよ!
もう少し大きな展開となれば、考える細かな話も増えていきます。それもどのような流れになるのか、キーワードとなる部分はプロット段階で考えておくと楽ちんです。
手順を踏めば、
僕にもプロット作りができる気がしてきました!
こだわりすぎずに、これだけ書けばわかるな!
というくらい書けば執筆に移るといい塩梅で書けます
まとめ
今回は「プロットとはどういうものか?」必要性と共に、実際に書く時の書き方について紹介しました。「プロット作り」と聞くと難しく感じられるかもしれませんが、要するに物語を先に深堀りする作業です。
プロットを作っておけば、執筆作業が楽になり文章作成に集中できます。
これまで作って来なかった人も、ぜひこの記事を参考にプロットを作ってみてください。
執筆前に作品への理解が深まり、読者に魅せるための作品作りができるようになりますよ。
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